神々が急がせる晩秋の落日に
落日と秋、それはあるひとつの状態の持続が突如として終焉を迎え、その結果、世界が新たな秩序へと急変しようとする刹那の、美しい象徴である。(宇佐美 斉) ──神々が急がせる晩秋の落日、私も急がなければならないのだが、それにしても、どこへ?
動的な21世紀
私たちが大陸移動説を信じたのはつい最近のことでしかない。 今もきっと、どこかに何か不動のものがあると信じようとしている。 意味にせよ個にせよ自己にせよ他者にせよシステムにせよ神にせよ、国家や民族や人種にせよ、何一つ確実でも不動でもないことを幾度も徹底的に思い知らされながら、...