ゆく夏を・・・例年なら、晩夏の今頃は、ゆく夏を惜しむ感傷的な気分になるものだが、今年ばかりは異常気象のせいなのか、時代がざわついているせいなのか、多事多難の感慨しか持てない。せめて、詩の引用で感傷の劣化を防ぎたい。 夕日は とりかえしがつかない思いを 遠い橋にだけ ごく短いあいだ投げかけていた (北村太郎「港の人29」)
例年なら、晩夏の今頃は、ゆく夏を惜しむ感傷的な気分になるものだが、今年ばかりは異常気象のせいなのか、時代がざわついているせいなのか、多事多難の感慨しか持てない。せめて、詩の引用で感傷の劣化を防ぎたい。 夕日は とりかえしがつかない思いを 遠い橋にだけ ごく短いあいだ投げかけていた (北村太郎「港の人29」)