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投壜通信

植物状態にある夫(あるいは妻)に向かってささやかれる言葉、それも一つの投壜通信かもしれない。

「いつか、どこかしらに、ひょっとして心の陸地に、流れ着くことがあるかも知れないという・・・もちろん必ずしもいつも強い希望をもてるとは限らない・・・信念の下に投げ込まれる投壜通信。詩は、このようなありようにおいても、途上にあるものです・・・何かにむかって進んでいます。何かにむかって?何か開かれているもの、所有することのできるものにむかって、ひょっとして話しかけることができるかもしれない<あなた>にむかって、話しかけることのできる実在にむかって。」

(パウル・ツェラン)

Paul Celan


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